Windows Server 2012 OS標準NICチーミングに挙動に関して
サーバ構築する際には、NIC障害に備えて、複数NICを搭載してチーミングをしているかと思います。
従来、Windowsでサーバ構築をする際のNICチーミングには、NICベンダのドライバを利用してチーミングを構成していたかと思います。
ですが、Windows Server 2012以降は、OS標準機能としてNICチーミングの機能を提供しています。
OSレイヤーでチーミングが可能ですので、別ベンダーのNICでも事実上チーム構成が可能です。
※あえて、そのような構成を選択する人はいないかと思いますが。
当時、OS標準のNICチーミングでアクティブ・スタンバイ構成を利用した際に、随分とフェイルバックが遅いなと感じていました。
以下のような流れで挙動を検証をしたのですが、
NIC1:アクティブ
NIC2:スタンバイ
2.内、NIC1のイーサネットケーブルを抜栓する。
ここは瞬時にスタンバイに切り替わる。
NIC1:エラー "メディアが切断されています"
NIC2:アクティブ
3.抜栓したイーサネットケーブルを結線する。
NIC1:エラー "接続の保留中"
NIC2:アクティブ
4.一定時間経過後、NIC1がアクティブに復帰
NIC1:アクティブ
NIC2:スタンバイ
3から4への遷移に結構な時間がかかっていました。
"接続の保留中"という文言から何か待っているのかなと思っていましたが、
MSのNetworkチームBlogにその件の記載がありました。
結論から言うと、30秒待ってから、アクティブに復帰するそうです。
これは、リンクの安定性を確かめるために30秒まつようにしているようです。
尚、下記Blogによると、この30秒を変更する方法はなく、OSの仕様として決まっているようです。