VMWare ESXiのインストールおよびアップグレードのベスト プラクティス

システムを設計するうえで、利用する製品の機能・仕様を理解するのは非常に大事です。
特に、製品ベンダーの公式の資料というのが何よりも大切な指針となります。
(当然、ソースレベルで使用を確認できる唯一の組織になりますからね)

VMWareのESXi製品は、毎回バージョン毎に「インストールおよびアップグレードのベストプラクティス」が
KB Blogに公開されています。

kb.vmware.com

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それぞれ、ESXi 5.1, 5.5, 6.0のページが公開されています。
各ページともに下記内容で構成されています。

■システム要件
 ESXiが既定しているHW要件に関しての記載があります。
 特にESXiで肝になるのは、CPU、NIC、メモリサイズとかでしょうか。
 CPUは、HW仮想化のサポートの有無(Intel VT)、
 NICはサポートしているNICでないとドライバが対応していない等があります。
 おすすめはIntel製のNICですね。迷ったらIntel、それでなくてもIntelが基本です。
 メモリに関しても、最低要件が定められており、ESXi5.5ですと4GBです。

 加えて、サポート対象としているSATAコントローラも記載があるのですね。
 
■起動要件
 ここはUEFIの話とかです。

■ストレージ要件
 ESXiのインストールに必要な容量としては1GBが必要です。
 加えて、5.2GB以上のディスクがないとスクラッチ領域がRAM上に置かれるようです。
 つまり、再起動するとデータが消えるということです。
 当然、推奨はされていません。
 ※スクラッチ領域とは、ESXiのログ、システムスワップ含むデータを保持する領域です。
  インストール後に、スクラッチ領域を別途指定可能です。
  
 USB,SDカードにインストールする場合も、8GB未満ですとスクラッチ領域を作成しないようです。
 8GBのUSBにESXiをインストールしている方は要注意です。

■ESXi ホストのアップグレードまたは移行のベストプラクティス
 文字通りですが、エンタープライズ向けですとアップグレードまたは移行を考えることもあるかと思います。
 その際のベストプラクティスがまとめられています。

 ところで、エンタープライズでESXiのアップグレードってそんなに需要あるんですかね。
 移行はともかく。